残照身辺雑記

日々の出来ごとや感じたことなどのあれこれを記録します。

吉野彰さんノーベル化学賞受賞! 受賞ラッシュで絶好調は継続中!

快挙に喝采!待ち望まれた吉野さんの受賞がとうとう実現。嬉しい限りです。「モノ作りの探索研究」からのホームラン。企業内研究のあり方のお手本です。

リチウムイオン電池"の受賞は分かりやすくて文句なし。更には、全固体リチウムイオン電池への進化が控えている。充電速度・容量・対環境性の全てが革新された究極型のバッテリーが出現。世の中に更なる革命をもたらすであろう。

 

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ノーベル賞の季節がやってきた 受賞者続出中!絶好調の日本のゆくえは?

今年のノーベル賞の受賞者の発表が来週に迫った。関心の高い自然科学3賞は、7日に生理学医学賞、8日に物理学賞、9日に化学賞が発表される。この時期、受賞者の予想など色々と騒がしい。2年連続の日本人の受賞はあるのだろうか。

近年の論調には、この先、我が国ノーベル賞受賞者数の先細りを懸念するものが多い。基礎研究離れや論文数の減少、研究環境の劣悪さなどを指摘して、先行きを悲観する。ノーベル賞受賞者の方々も、基礎研究への資源投入の不足についての懸念をコメントされることが多い。

実際の日本人のノーベル賞受賞者の数はどうなのだろう。自然科学3賞の受賞者数を出生国別に纏めると次のようになる。(出所)社会実情データ図録を数表に加工。

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この表を見る限り日本の受賞者数の将来についての懸念は見当たらない。日本(及びイスラエル)は、近年、アメリカなど西欧諸国に比べて、圧倒的に受賞者を増加させているのだ。将来を不安視するのであれば、その前に、先ずは現在の受賞ラッシュを分析してその理由を解明しないといけないであろう。

興味深い分析がある。「社会実情データ図録▽日本人ノーベル受賞者23名の出身校・出身大学」(図表略)によると、出身高校は、ほとんどが、地方の県立高校であり、私立は2名のみであり、東京の高校は1名のみ。東大合格者ランキングの上位に顔を出すような高校出身者はまったくいない。

出身大学については、私立大学出身者が一人もおらず、すべて、国立大学出身者である。国立大学の中でも、当初は、京都大、東京大が多かったが、近年では、地方の国立大学出身も増えている。各界に人材を輩出している慶應、早稲田といった有名私立大はノーベル賞には無縁の世界となっている。

"都会ずれせず、地方で思いを凝らし続けた高校生でないとノーベル賞にまでは達しないようだ""受験競争に勝ち抜くというパターンからは、やや、ベクトルのずれた方向の先にノーベル賞があるようだ"とは図録の編纂者の言。私の蛇足を加えると"普通の人"が十分受賞者なりうるし、"特別な人"である必要はなく、全ての研究者に受賞の可能性は開かれているということになる。しかしこのような受賞者の人物像は時代と共に変わっていくのだろうか。

いずれにしても、優れた成果を得るためには、優れた課題に巡り合い、解決に導く優れた着想に恵まれなければならない。そのようなことが起こるためにはどうしたらいいのか?課題と着想についての方法論はあるのだろうか?

受賞者の方々はその幸運の瞬間に出会った方々である。その瞬間の方法論を学ばなければならない。もしかしたらいろんな場面でそれを開示されているのかもしれない。

 

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美山川のアユ 今年も全国味比べで準グランプリでした! 

入荷が少なくなってきたので、今年のあゆ料理はそろそろお終いですとのことで、早速出かけることにした。今年は京都美山の「沈川楼」にした。「かやぶきの里」から美山川を少し遡った川沿いの料理旅館です。目の前を流れる美山川がアユの名所。

初夏から初秋にかけて友釣り師で賑わうこの川のアユの味は、全国の自慢のあゆが塩焼きの味を競い合う「清流めぐり利き鮎会」で準グランプリを4回も受賞するほどの折り紙付き。芦生の原生林を源流とする美山川の美しい清流がアユを育てるといいます。

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「かやぶきの里」は蕎麦の白い花に囲まれて観光シーズンの真っ盛り。観光バスが何台も止まっていて、観光客の中国語が賑やかに飛び交っています。

「沈川楼」はここから3km上流。この辺りになると観光客も少なく静かです。

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外観は少し古びた感じですが、ロビーも食事処もとてもきれいです。

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食事処は和室のテーブル席。縁側からは、小さい庭と谷川の流れが見えています。

夏限定の昼食メニューから「天然鮎ミニ会席」と「天然鮎御膳」を注文しました。

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ミニ会席;お造りと甘露煮に〆のあゆ雑炊など6品とデザート。塩焼き鮎は1匹ですが大きいです。

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あゆ御膳;アユの炊き込みご飯とそうめんに味噌汁付き。こちらは塩焼き鮎が2匹。

焼きたてアツアツの塩焼き鮎。身は骨からポロリと外れてホクホクです。しっかり詰まったタマゴも美味しいです。絶品の天然アユ。ごちそうさまでした!

 

「清流めぐり利き鮎会」は、全国の清流が美しく保たれることを願っての活動で、四万十川の清流に因んで、毎年秋に、高知で開催されるアユの塩焼きの味を競う大会です。"美しい清流が美味しいアユを育てる"がconceptなのです。全国の釣り師から、50河川、2,000匹もの自慢のアユが送られてくるといいます。

今年の「利き鮎会」でも美山川は見事に準グランプリに輝いていました。成績の一覧表は次の通りです; www.city.gujo.gifu.jp/life/docs/kikiayukekka.pdf

美山川の天然アユ料理は「美山町自然文化村河鹿荘」もお勧めです。「河鹿荘」は美山川を挟んで「沈川楼」の対岸になります。

ヒガンバナが例年より6日も遅れて開花した

いつも9月20日頃には開花するヒガンバナが今年は随分遅れて開花した。猛暑の残暑のあとに急な寒気があったりと天候の不順が続いたせいだろうか。畑の土手に元気に花柄を伸ばしている。開花したばかりなのだろうツボミも沢山混じっている。

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気象庁生物季節観測データベースによると、記録のある神戸、和歌山、奈良の関西の3か所の、1975年から2018年の43年間のデータによると、ヒガンバナの平均開花日は9月20日、最早値は9月9日、最晩値は10月1日である。今年の開花は平年に比べて6日遅れということになる。

庭のシュウカイドウシュウメイギクも今が盛り。美しく咲いている。こちらのほうの開花の時期がどうだったのかは定かでない。

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