真名井原に一夜を過ごした一行の次なる目的地は由良川河口の由良湊である。船は夜のうちに船越の浜に移された。このあたりの天橋立は、幅が40mでしかない。由良湊へは、天橋立の砂洲を船を曳いて渡るのが近道なのだ。名勝"船越の松"はかつてこの地で行…
一行は竹野潟湖の朝を迎えた。残るは陸行1月である。陸路丹波国を進んで邪馬台国を目指すことになる。港と港を結ぶ海路に比べ、複雑である上に、それを想像する手掛かりに乏しい。それらしい断片を頼りに、空想の旅を続けよう。 湊には、底の浅い丹波の国の…
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