残照身辺雑記

日々の出来ごとや感じたことなどのあれこれを記録します。

七十二侯第六十「橘始黄」 ユズが黄色く色づいている

黄色い果実が小春日和の朝の光に輝いている。12月初旬12/2-6は七十二侯第六十侯『橘始黄』<橘の実が黄色く色づき始めるころ>とある。季節は進んで冬の入り口。穏やかな日和である。 

柑橘類はとても身近な果物だが、種別はとなると判然としない。「柑」は甘味の果実、「橘」は酸味の果実、合わせて「柑橘」。図鑑を見ても、品種は多彩で千差万別。どれもが似たような形をしている。見た目で見分けるのは難しい。

次の日のWalkingの途中、家の方に、「ユズ」と教えてもらった。「去年までは3~4個だったのに、今年はたくさん。50個は取れそう!」と嬉しそうである。「枝が伸びたので剪定したのがよかったのかも」とのこと。柵越しに会話が弾んだ。

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以下気になるデータのことなど;

農水省の統計によれば、柑橘類の収穫量は年約120万tで、内「温州ミカン」が約90万tで75%を占める。「それ以外の柑橘類」が30万t、25%で、内訳は、「デコポン」約4万t、以下「八朔」、「夏みかん」、「伊予カン」、「ポンカン」、「ユズ」約2万t「文旦」、「清見みかん」・・。「ユズ」は7位にランクインである。

「温州ミカン」は、古称の「蜜柑」と柑橘の名産地中国浙江省「温州」にちなんでの命名であり、原産は日本の不知火海沿岸と推定されるという。温州が原産地というわけではないとのこと。

ちなみに果物全体の収穫量でも1位が「温州ミカン」で、ほぼ同率の2位がリンゴ。この2つで約50%を占める。3位以下は、スイカ、ナシ、カキ、ブドウ。

 果汁の酸味や果皮の香りを利用する柑橘類は「香酸かんきつ」と呼ばれる。「ユズ」はその代表格。収穫量は少ない割には存在感がある。「ユズ」に続く「香酸かんきつ」は、レモン1万t(+輸入5万t)、カボス0.5万t、スダチ0.5万t。

「温州ミカン」の産地は、和歌山、愛媛、熊本・静岡。それぞれ10万t以上。「ユズ」の産地は高知51%、徳島15%、愛媛13%で、四国で80%を占める。