残照身辺雑記

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ポトスの葉の寿命はいつまで?  熱帯つる性植物の生態は如何に!

10月に入って急に秋らしくなって気温も下がってきた。ポトスも苦手な冬場に向かう。夏の間にツルが伸びて葉も沢山ついた。2度目の冬になるが小さかった前回とは様子が違う。熱帯生まれのポトス。冬越えには気をつけないといけないだろう。

f:id:afterglow0315:20181004181801p:plain 秋は紅葉、落葉の季節。ポトスの方は水植えしてから1年になるが、葉が落ちたり紅葉したことがない。

葉は最初よりは少し大きくなったが数も形もそのままだ。ツルが伸びて新しい葉が増えている。

ポトスの葉は落ちたりするのだろうか?寿命はどうなのだろう?

植物の葉は、光エネルギーを利用して、水と二酸化炭素から炭水化物を合成し、副生する酸素を放出する光合成をおこなっている。そして得られた炭水化物によって成長する。

葉は植物の生命活動の原動力だ。

それなのに植物はその大切な葉を落としてしまう。葉には寿命があって、短いものは、ある種の海草で4日、長いものは、ある種のマツ科針葉樹の45年と様々とのことだ。しかし一方で、アフリカのナミブ砂漠のサバクオモトは、葉を落とすことはなく、最初につけた2枚の葉を一生伸ばし続けるという。しかもその寿命は2,000年以上とされよく分かっていないという。

葉の寿命はどうやって決まるのだろう。観察の結果からは、葉の寿命は、季節と光合成に関係しており、寿命が短い葉は光合成の効率が高く、長命の葉は光合成の効率が低いと結論できるという。どう理解したらいいのだろう。

落葉樹の葉は、光合成の効率に優れるが、薄くて華奢な作りで、寿命は1年以下と短命であり、光合成の適期である春から秋の短かい期間にその命を輝かせる。一方、常緑樹の葉は、厚く、丈夫で、光合成の組織は多く、長命であるが、葉の内部への光と二酸化炭素と養分の供給が悪いので光合成速度が遅い。その分長生きして、適期でない冬場も光合成をおこなって効率の悪さをカバーする。勿論、常緑樹の葉にも寿命がある。葉の老化が進み、光合成による栄養の生産と維持・成長のための消費のバランスがマイナスになると落葉することになる。

さて、ポトスの葉の寿命はどうなのだろうか。生まれ故郷は季節のない熱帯である。熱帯の植物の葉の寿命についての解説があったのでそれらを要約すると以下の通り;

熱帯では季節がないため、殆どの植物が常緑性である。調査によれば、葉の寿命は数か月から数年まで多様であった。寿命の短いものでは絶えず新しい葉が出ており、長いものは老化と共に落葉して1年を通じて徐々に入れ替わることが観察される。

色々調べてみたが最後は掴みどころのない結論になった。特別変わったことは起こらないということだろうか。しっかり観察して注意して冬越えをしよう。

常緑樹の落葉について、葉の老化によるとする上記の説の他に、上に伸びた葉によって下の葉が蔭になって光合成が衰えて落葉するとの説もある。とすると、ツルが横に伸びる常緑植物の場合、葉は陰にはならないので長命になる?。さて、ツルを横に伸ばしている我がポトスの葉の寿命や如何に?!いずれにしても大切にしよう。