残照身辺雑記

日々の出来ごとや感じたことなどのあれこれを記録します。

二十四節気"清明" 「清浄明潔」の日々を願う

今月前半の4/4~4/19は二十四節気の「清明」。「清浄明潔」を略して「清明」とのこと。訳すれば"清らかで穢れなく明白で紛れのないこと"となる。Covid-19を受けて世情は混沌として「清明」の対極にあるように見える。

感染拡大の瀬戸際にあるという。そして今や緊急事態にあるという。様々な言葉が発せられた。カタカナワードも飛び交っている。それらは人々に届いたのだろうか。

共感と納得。これなくしては言葉は心に届かない。言葉は「清浄明潔」でなければならない。そして言葉は発するものの人格でもある。信なくば立たずという。任にあるものは肝に銘じなければならない。

4/7深夜~4/8早朝の満月は年に一度の「スーパームーン」でした。晴天に恵まれた夜空に明るく清らかに大きく輝いていました。

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 スーパームーン1年の内で、地球との距離が最も近く、一番大きく明るく見える満月のこと。

最も遠くて小さく見える10/31の満月に比べると、 約14%大きく、 約30%明るく見えるそうです。

今が旬のタケノコです。朝堀りの自慢の逸品が並んでいます。タケノコが名産の京都でも特に名高い大枝西山地区の筍栽培農家の店先です。

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タケノコは「旬」に「竹」で「筍」ですが、

元来「旬」は10日の意味で、 生え始めて10日以内の竹のことを「筍」と表わすとのこと。

「今が旬」という言い方は、

宮中で催される10日ごとの「旬」の宴に、季節の供物に供したことに由来して「食材の味が最もよい時期」を表すようになったとのこと。タケノコは「旬」の申し子といえるでしょう。

気晴らしに山歩きに出かけた。晴天が気持ちいい。高岳の登山口の猪名川変電所砂防ダムと鎌倉不動滝を訪ねた。高岳は登り残している北摂のピークの一つで、体力の限界からほゞ諦めつつも、未練たらしく、ついつい足が向いてしまう。

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関西電力猪名川変電所の巨大な施設を裏手へ回り込むと小さな駐車場があって、そこから猪名川不動尊へ向かう参詣道が始まる。その道路脇のいつもは気にも留めない小さな砂防ダムが静かな水面に散り始めた桜のピンクの花びらと白い雲を浮かべている。ダムはすっかり砂に埋まって役割を終えている。そのうち花びらは花の筏になって水面を埋め尽くすだろう。

参詣道を30分歩くと猪名川不動尊である。ここからが高岳の登山口なのだが、今日は登るつもりはない。少し登ると直ぐに足場が悪くなって、自分の足では踏破は無理なことが分かっている。登頂には別ルートを試みなければならない。

猪名川不動尊と鎌倉不動滝です。滝を眺めながら昼食をして帰ることにする。食事をしていると、お堂の参拝に地元の登山者が現れて熱心にお経をあげ始めた。年恰好は自分と同年代で、元気そうだが足元はおぼつかない。昔の話を伺うことになった。2018年の

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台風で水害があって見ての通り荒れ果ててしまった。かつては参詣道は車道で本堂前の広場まで車で入ることができた。お堂や石塔や石仏も立派なものが幾つも立っていた。滝の前の流れには橋も架かっていた。今は想像もつかない変わり様である。

一帯には大きな岩や太い倒木が折り重なっている。半ば埋もれかけたお堂や石塔もある。不動滝までもが、滝つぼが土砂で埋まって、落差が3割がた低くなったとのこと。土石流の脅威である。少しずつ手を入れているが再建は難しい。信者も年寄りばかりになった。かつての不動滝の姿や昔の不動尊の賑わいのことを教えてもらった。