残照身辺雑記

日々の出来ごとや感じたことなどのあれこれを記録します。

早春賦 春に角ぐむスイセン

立春を過ぎて暦の上では春。まだ寒さは続いている。東京は雪に警戒とか・。この時期walkingは、冷たい風に吹かれることが多い。そんなとき、自然に、独り言するのが"春は名のみの風の寒さや・・"の一節。立春をうたった「早春賦」は、この時期の季節感"春は未だ名前だけ!待ち遠しい春への焦燥"をぴったりと表わしています。

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立春は、二十四節季の最初の節季。冬至春分の中間にあって、今年は2月4日。この日から立夏(今年は5月5日)の前日までが暦の上での「春」ということになる。

立春で冬が明けてこれから少しずつ暖かくなっていく。しかし、この時期、気温の変動が大きい。春めいて暖かくなったかと思うと、寒さがぶり返して、雪になることも多い。まさしく"時ぞと思うあやにく今日もきのうも雪の空"である。ちなみに、立春以降に現れる寒さを余寒(よかん)と言うそうです。

さて有名な「早春賦」ですが、間違った解釈では、折角の趣のある歌が台無しです。改めて難解語句をチェックです;

葦は角ぐむ⇒アシはツノぐむ⇒角のような芽を吹く

思うあやにく⇒アヤニク⇒生憎(あいにく)

急かるる⇒せかされる・そわそわ落ち着かない

 

立春の知らせに急かされて、春の兆しを見つけようと、カメラをもって余寒の朝のwalkingに出かけた。梅の花にはまだ早い。ようやくのこと、道路沿いの花壇にスイセンの開花を見つけた。スイセンの芽吹きも、正しく"角ぐむ"である。

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