残照身辺雑記

日々の出来ごとや感じたことなどのあれこれを記録します。

積雪の日 

未明からの雪がまとまった積雪になった。昼過ぎまで小雪がちらついて、道路まで白くなっている。元日早々の積雪を皮切りに、雪の日が多い。もう4回?ぐらいになる。長期予報では”寒さが厳しい冬”とのこと。🎯當り!ということらしい。

故郷富山の冬を思い出した。寒さが厳しい日は粉雪になる。通学の服の袖に受け止めて、素早くのぞき込むと、真っ白な六角形の美しい結晶が見える。

寒さが緩むと大きなボタン雪が降る。雪は、見上げると、黒い影になって落ちてくる。白い空の奥から、黒い粒が卒然と現れて、次々と落ちる。生まれ、成長し、際限なく降り注ぐ様は見飽きない。そして目の前でボタン雪になって降り積もる。

早春の冷え込んだ朝は特別である。冬の終わりは、雪は根雪になって深く積もって、畝も水路も覆い隠して、学校の運動場の先は、堺目のない一面の雪野原になる。前日の日差しで溶けた表層は、夜の寒気でしっかり凍り付いている。

こうなると雪の野原は、子供の足では踏み破る心配はない。どこまでも存分に歩いて行ける。始業を忘れてどこまでも歩く。追いかけてきた先生も、めったにない機会と、一緒に歩く。冬の終わりの楽しい思い出である。

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