残照身辺雑記

日々の出来ごとや感じたことなどのあれこれを記録します。

雨水の末候 2月最後のWalking  樹木ウオッチング(5)「ケヤキ」と「エノキ」を見分ける

2019.2.28. 2月最後の日。終日の雨です。

2月の終わりの日は、雨の中のWalkingになった。朝刊が気になるニュースを大きく報じている。スッキリしない気持ちの中で出発。雨は本降りになって、折り畳みの小さい傘

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では、ウインドブレーカーも長ズボンもすっかり濡れてしまった。

”雨水”末候の今の時期の雨は、一雨ごとに春を呼んで、草木萌動 (そうもくめばえいずる)を誘うのだという。

今朝の雨は、そのイメージとは裏腹に、強く降って本格的だ。

水たまりを作って跳ねている。季節の歩みが早いことを感じさせる。

 

2019.3.1 3月最初の日。雨が止んで曇り空になりました。

道路脇の斜面に自生するアセビが、白い花が満開の房を垂らしている。塀越しの紅梅白梅のペアは揃って満開を迎えている。自然はいつも気持ちを明るくしてくれる。

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落葉広葉樹「エノキ」と「ケヤキ」を見分ける;

細い枝先についた小さい丸い実が、歩道の上に散らばっている。「エノキ」が落としたものです。道路沿いに植えられているその木の名前が、以前から気になっていた。「ケヤキ」に似ているが少し違う。葉を調べるのが一番なので、新緑を待つしかないと思っていた。

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ところが、"実"を見つければ、簡単に見分けられることが判り、それで、その木が「エノキ」と判明した。

 「ケヤキ」の実は、"痩果"と呼ばれるタイプで、乾燥した果実状のもので、葉の付け根に小さい実がついて、落葉と一緒に飛ばされて生育地を広げる。対して、「エノキ」の実は"核果"と呼ばれるタイプで、通常の果実状で、鳥が食べて運ぶ。小さい実が細い枝先に実って、葉が散った後も、遅くまで残って、最後は、枯れ枝と一緒に落果する。それで「エノキ」の下には、丸い小さい実が見つかるという訳だ。

樹形にも違いがある。「エノキ」は枝が横に張り、夏に木陰を作るので"榎”。「ケヤキ」は箒状に上に伸びて、挙手をした姿なので"欅"

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「名は体を表す」で分かりやすいです。冬は落葉しているので、その樹形がよく見えます。

ケヤキ」と「エノキ」は間違えやすい樹種とされていますが、落葉した今の時期であれば、樹形を観察すれば、容易に区別がつきます。新緑になれば、更に、葉の形などをしっかり調べてみましょう。