啓蟄の天気は不安定 樹木ウオッチ(7)シラカシ
きょう3/18は72候の啓蟄末候の最終日。啓蟄の末候は「菜虫化蝶」と表される。その心は"菜の花が咲いて春本番を迎え、青虫が紋白蝶になる頃"というが、このところ不安定な天気が続いている。暖冬傾向のまま春が来るかと思ったが、次々に低気圧がやってきて、先日には、急な寒の戻りの時ならぬ降雪もあった。それでも庭のサクランボの花芽は膨らんでいる。季節の歩みはペースダウンしながらも前に進んで明日からは春分になる。
住宅街の道路わきの小さなスペースに、幼木だが中々立派な姿のシラカシを見つけた。以前アラカシを記事にしたので、仲間のシラカシを見つけようと気をつけていたのだ。大きいシラカシには出会わないのでこれで記事にすることにした。
"シラカシ"
常緑広葉の高木。
アラカシと並ぶ最も普通のカシの仲間。
里山や山地に自生。庭木、生垣、街路樹にもよく見る。
材は堅く白っぽい ことから「白樫」。建築材、器具材に 利用される。
樹形:幹は直立。枝は上に伸びて、全体にスッキリして繊細な感じ。ずんぐりしした印象のアラカシとは対照的。
樹皮:なめらかで灰白色。
葉: ほっそりして先が尖った卵型。⇒⇒
細かい鋸歯が葉の3分の2ほどにある。
アラカシの葉は、シラカシよりも、丸みのある細長い卵型で、先は尖っていない。荒くて大きい鋸歯が
葉の2分の1ほどにある。⇒⇒⇒
葉の形の違いが、シラカシとアラカシを見分けるポイントになる。