残照身辺雑記

日々の出来ごとや感じたことなどのあれこれを記録します。

冬至の柚子湯

今日は冬至。またの名は一陽来復の日。短日に向かっていた太陽の運行が、この日、陰の極に達し反転、陽気に向かいます。即ち「陰の気が極まって陽の気にかえる」の意。

ここから日が長くなり始めて、暦の上では、冬至は「冬が終わり春が始まる日」「干支が替わって新年になる日」であり、転じて「悪いことが続いた後で幸運に向かう」転機の日であるという。すべてにおいて前向きで縁起のいい日ということになる。

ところが、私の「冬至」に対するイメージは「暗くて陰鬱な冬がまだまだこれから長く続く」というもので、本来の意味合いとは真逆である。雪国育ちのせいだろうか?太平洋側の地に暮らすようになって、この時期の快晴続きに驚愕したことを覚えている。こちら育ちの人にとっての「冬至」のイメージはどんなものなのだろう?そういえば、裏日本という言い方もあった。子供ながらに悔しい思いがあったものだが、いつのまにか使われなくなってしまって久しい。

冬至にはユズ湯だ。爽やかなユズの香にゆっくり浸かりました。江戸時代に、銭湯で客寄せのため、冬至の日に柚子を入れたのが始まりとのこと。邪気を払い、健康を授けるという柚子の実が、湯船にぷかぷかぷかぷか浮いている。明るいうちの長閑な早風呂である。

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