Walkingコース脇の斜面にタンポポが開花しているのを見つけた。枯草の中に黄色い花がひと際目立っている。ガク片(総苞片)が閉じてしっかり花を支えている。日本タンポポに間違いない。西洋タンポポはガクが開いて片は下向きに反り返る。違いがはっきりしているので簡単に見分けることができる。
最近は、西洋タンポポが増えて、在来の日本タンポポを見ることが少なくなっているという。
環境省では西洋タンポポを「生態系被害防止外来種」に指定している。
開花日が気になったので、気象庁の生物季節観測データベースを検索。大阪管区気象台で、2020.1.28.にタンポポの開花を観測とあった。タンポポの開花日は観測対象になっているのだ。そして、たまたま1日遅れで当地でも開花を観測したことになる。
タンポポの開花日の観測は、1953年から行われていて、記録によると、2018年までの65年間の平均の開花日は3月21日、最も早い開花日は2016年の1月28日、最も遅い開花日は1984年の4月17日である。ちなみに、直近10年間の平均の開花日を計算すると2月22日となった。開花日はずいぶん早くなっている。
今年の開花日の1月28日は、過去65年の平均日よりも2カ月近くも早く、これまでの記録に並んで、過去最も早い開花日ということになる。最近の10年間の平均に比べても1カ月も早い。今年の開花は異常に早いのだ。
気象庁のデータによれば、大阪の1月の平均気温(日平均気温の月平均値)は、今年2020年が8.7℃(~29日)であるのに対して 2015~2019年5年間の平均が6.12℃、その間の最高が6.8℃、最低が5.0℃である。今年の暖かさが際立っている。タンポポの早い開花も、近年の早期化傾向に加えて、今年の暖冬に影響されているのだろう。