晩秋の日差しが木々や落ち葉を美しく照らしている。道をいっぱいに敷き詰めた落ち葉が乾いた音を立てる。いつもと違う散歩コースで美しい風景に出会った。
立派な姿の木々がで立ち並んでいる。住宅地の外縁を巡る遊歩道沿いに植栽されている。造成から50年余とのこと。遊歩道も木々も、すっかり自然に溶け込んでいる。
樹種は近くの公園でよく見かけるユリノキのようではあるが少し違う気もする。落ち葉を拾って持ち帰った。
帰宅して調べるとフウ(楓)と分かった。フウは掌状のはっきりした3裂葉であり、対して、ユリノキは浅い4~6裂葉である。容易に区別できる。原産地は台湾、中国南部で日本には江戸時代中期、享保年間に渡来したとある。もちろん自然林ではない。
古来より「楓」の字を「カエデ」と訓むが、本来の楓はフウのことを指す。カエデを表す漢字は「槭」であるとのこと。樹木の識別は「樹木検索図鑑V1.0」のお世話になっている。外見上の特徴から木の名前を調べるツールで、同種のものでは出色です。おすすめです。
遊歩道から北摂の山々が見えている。正面中央が深山(791m)、北摂山系の最高峰である。左のピークが高岳(721m)、右のピークが剣尾山(784m)である。
深山は、大阪府の最北部の、大阪・兵庫・京都の3府県境が一点に集まる箇所「三県境」に位置し、剣尾山は大阪・京都の府境に、高岳は大阪と兵庫の府県境に位置する。従って、ここは大阪府の最北部を一望するビューポイントである。
「三県境」は全国で40か所余しかない希少スポットとのこと。以前深山へ登頂した時はこのことを知らず確認していない。地図によれば、深山の場合、実際の「三県境」は山頂から続く尾根筋をやや離れてあり、登山道は続いていないようである。機会があれば訪れてみたいものだ。
左右に控える高岳と剣尾山は、何度か登頂を試みているが、いずれも未踏のままである。憧れであり、難関でもある。最近は衰えを感じる。81歳の低山登山への挑戦。日頃のWalkingに173段の階段上りを追加。トレーニングのつもりだが効果の実感は薄い。登頂の願いは叶うのだろうか。