残照身辺雑記

日々の出来ごとや感じたことなどのあれこれを記録します。

「夏越の祓い」大神神社の三連茅の輪くぐり

6月晦日で1年の半分。この日は12月の大晦日と同じ「大祓」の日で、各地の神社では「夏越の祓い」の行事「茅の輪くぐり」が行われるとTVが伝えている。茅で作られた大きな輪を八の字を描くようにくぐると、半年のつもった災いが祓われるのだという。中々絵になるニュースだ。

スサノオ命が一夜の宿の礼に授けた「厄除けの茅の輪の腰飾り」の神話に由来し、時を経て巨大な茅の輪になったのだという。中でも桜井市大神神社の「茅の輪」は3連に組まれた珍しいものとのこと。7月1週までやっているという。まだ間に合うし、夏の三輪そうめんの買い物も兼ねて出かけることになった。

平日なので奥の方の駐車場が空いていて、ここからは神社は直ぐ近い。鳥居をくぐった拝殿の前の広場に大きな茅の輪を三つ組み合わせた「三連の茅の輪くぐり」が設けられている。茅の輪はそれぞれ榊、杉、松の枝で飾られている。真ん中、右、真ん中、左、最後にまた真ん中と、見よう見まねで、作法通りの八の字に茅の輪をくぐりを済ませた。年の後半の安寧を願う。

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 神社のHPによれば、大神神社は、古来本殿を設けず、拝殿の奥にある三ツ鳥居を通して、祭神大物主命が鎮まる背後の三輪山御神体として拝するという、社殿が営まれる以前の、原初の神祀りの様を伝えており、古社中の古社、我が国最古の神社とされるとのこと。
もう一つの目当ての三輪そうめんは、これもHPによれば、奈良時代宝亀年間(770-781)に祭神大物主命の子孫の大物穀主が、三輪の地に小麦の栽培を行い素麺作りを始めたと伝わり、当地に今も盛んな素麺作りに携わる人々は、大物主命を素麺作りの守護神として厚く敬ってきたとのこと。長い歴史があるのだ。

大神神社の周囲には、箸墓古墳崇神天皇陵、纏向遺跡など話題のスポットが目白押し。邪馬台国畿内説の中心地であり、邪馬台国の女王卑弥呼にまつわる様々な伝承の地である。神話と史実が重なり合っている。

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